ACや毒親育ちが<優等生>になってしまう心理的背景と改善策

 

いつも周りからの期待に応え、
自分自身をギセイにしてでも
「優等生」であり続けようと
してしまう…


子ども時代に経験した
家庭内の緊張や不安が、
大人になっても心を支配していて

自分の本当の感情やニーズを抑えこみ、
周りの期待に応えつづけることが、

自分の存在価値を証明する
たったひとつの方法であると
思いこんでしまっている。


アダルトチルドレンや
毒親育ちの方々が抱えるこの問題は、

心の奥深くに根ざしたものであり、
その影響は大人になってもつづきます。


この記事では、
なぜ私たちがこのような役割に
こだわり続けるのか、

そしてその役割から
自由になるために何ができるのかを考えます。

 

「優等生」度をチェックしよう

 

あなたが「優等生」かどうか、
以下の項目でチェックしてみましょう。

あてはまるものが多いぶんだけ
「優等生」の役割を担ってきていると
考えることができます。

 

  • 学校では、いつも良い成績を取るよう努力していた
  • 周囲に「しっかりした子」と言われることが多かった
  • 周囲のまとめ役をつとめるため努力してきた
  • 責任感がとても強いと感じている
  • 息抜きをしたり、無邪気になって遊ぶのが苦手である
  • ミスや失敗をすると、ひどく自分を責めて落ちこむ
  • もっともっと努力しなければと、いつも自分を追い立てている
  • 周囲に能力を評価されなかったら、自分の価値を感じられない


さて、あなたはいくつあてはまりましたか?

気をつけていただきたいのは
あてはまることがすべて
悪いことだととらえてしまわないことです。

あなたのよい特質となっているところも
間違いなくあるはずです。


あなたがいたからこそ

救われた、助けてもらった
という人がきっといるはずです。

そのことは絶対に
忘れないでくださいね。


それをふまえて、
アダルトチルドレンや毒親育ちの人が

「優等生」になってしまう要因について
次にお話ししていきますね。

 

なぜ「優等生」になるのか?

 

親の厳しさや、子どもへの期待が過剰な場合、
子どもは無意識のうちに「優等生」という
重荷を担うことになります。

特に第一子は、
この役割を担いやすいとされています。


「優等生」になることは、
一見するとほめられるべきことかもしれませんが、
背後には深い心理的な動機が隠されています。

愛情と承認をもとめて

家族からの愛情や承認を得るために、
完璧であること、期待を超えることが
たったひとつの方法だと感じてしまいます。

子どもは愛されるためには
「優秀である必要がある」
と学んでしまうのです。

安全性の追求

緊張した家庭環境の中で、
問題を起こさずに済む方法として
「問題のない子」でいることを選びます。

この行動は、
自分自身がもたらすことができる

「たったひとつの安定」と
みなされることがあります。

価値の証明

自分自身の価値を証明しようと
学業や仕事での成功を通じて

「自分は価値がある」と
自己認識するようになります。

成功することで価値を見出そうとするので、
失敗することをめちゃくちゃ恐れます。

逃避

家庭内の問題から逃れるための
ひとつの方法として、

学業や外の活動に没頭することで、
家庭の状況から一時的に逃避することができます。


生徒会や部活長など
いくつもの役職をかけもちして
多忙な学校生活を送ります。

 

優等生の役割がおよぼす影響

 

このようにして
優等生の役割を演じることは、

短期的には自己の価値を感じたり、
家族からの一時的な承認を得る
手段となるかもしれません。


しかし、
長期的には多くの負担となり得ます。

この優等生という役割は、
大人になっても長い影を落とします。


どれだけその役をまっとうしても、
「十分だ、よくやった」という言葉を
なかなか聞けなかった悲しい経験から、

心の奥底ではいつも
「まだ足りない」と感じ続けます。

自己犠牲

本心では休息を求めていても、
常に仕事や他者の期待に応えることを優先させ、
自分のニーズを後回しに。

このような生き方は
自分自身を見失い、疲弊する原因となります。

がんばり過ぎた結果、
燃え尽き症候群やうつになってしまう人もいます。

完璧主義

自らの存在意義を、
常に外からの評価でしかはかれないような
状況におちいってしまい、

「完璧であらねばならない」と
強く思っています。


完璧であることへのプレッシャーは、
失敗への恐れを生み出します。

また、いつも自分を
過小評価する傾向につながります。

内なる批判者の強化

自分自身に対するキビシイ
“内なる批判者”が強化され、
自己肯定感を低下させることにつながります。

 

あなたは悪くない

 

自分らしく生きることをガマンして
「優等生」という役を担って

ボロボロになりながらも
ガンバってきたあなた。


もしかしたら、
これを読んでいる今も

「こんなのを読んでいる自分はダメなやつだ」
と自分を責めてしまっているかもしれません。


内なる批判者の声、
ほんとうにしんどいですよね…


でも、
「優等生」を演じてきたことでの
なんとかしたい生きづらさは

「優等生」にならざるをえなかった
子ども時代の家庭環境など

あなたにはどうしようもできない
環境や状況がもとにあります。


生きるために必死に身につけたのが
「優等生」という役なのです。

ですので、

あなたが悪いわけではない

と僕は伝えたい。


ほんとうにここまで
ガンバって生きてこられましたね。

 

今から取り組める改善法

 

「優等生」であることの
生きづらさを改善法としては

  • 過去を振り返りましょう(原家族ワーク)
  • インナーチャイルドを癒しましょう
  • グリーフワークをしましょう

というようなものがよく言われます。


もちろん、
生きづらさを
根本的に解消していくには
効果のあるものばかりです。

でも、それなりに時間が
必要なものでもありますし、

人によっては過去のツライ体験を
思い出すことでの
心身へのリスクがあります。


ですのでこのブログでは、

まずは今、この瞬間で感じておられる生きづらさを、
いっときだけでも断ち切ること

が大事だと考えました。


そこで、
今すぐにできてリスクの低いものをいくつか
提案させていただきますね。

ここに書いたものをやって
リラックスする時間がもてるようになるだけでも
かなり違ってくると思います。

4秒呼吸法

呼吸法は緊張をやわらげ
こころとからだを落ち着かせる
効果があるものとして
手軽にできるもののひとつです。

この呼吸法は目を閉じなくていいので
目を閉じることに抵抗のある
ACや毒親育ちの人にも
オススメしたいやり方です。


①秒針か秒が表示される時計を用意します。

②からだに残っている空気を吐き出します。

③時計で4秒はかりながら息を吸います。

④時計で4秒はかりながら息を吐き出します。

これを1分間つづけます。


呼吸を深くしようとか、長く吐こうとかを

考えなくて大丈夫です。


秒針にあわせて楽に

呼吸のリズムを整えていくことができます。

心地のいいリズムの呼吸になったら
下半身がどっしりと安定して
こころとからだが落ち着いていきます。

腎臓(じんぞう)タッチ

僕がカウンセリングで
みなさまにお伝えしているテクニックです。


背中の腰骨と肋骨の間
ちょうど骨のないあたり
このあたりに腎臓があります。

ここに両手を軽くタッチして
手のぬくもりを感じていきます。


腎臓は「休息モード」を
つかさどる臓器と言われています。


腎臓をあたためてあげることで
「休息モード」のスイッチが入り

ホッとする感じや
リラックスする感じを得られます。


いつでもどこでもできるので
とってもオススメです。


ちなみにプレゼント動画では
もっとわかりやすくお伝えしています。

筆記療法

千年にわたって
さまざまな文化において

【書く】という行為が
ツライことをふりかえり、

それをなんとかするための方法を
見つける上で役に立つと
考えられてきました。


困っていることについて
書き出してみることで

それを客観的に眺めることができ
こころとからだの健康に

ポジティブな効果をもたらすと
されてきています。


僕がオススメするやり方は
以下の手順です。

①→②→③の順番で書き進めます。


①こころがツラくなるような出来事を書く


もし、
はっきりとした出来事がなければ
スルーしてもかまいません。


②自分の気持ちを書く


③今日の自分に対して
【思いやりのある親友】が
あなたにかけてくれそうな言葉を書く


例えば、

=========

①今日うっかりミスをしてしまい、上司にののしられた

②私って何をやってもダメだな

③〇〇ちゃん(自分の名前)、今日もほんとうにお疲れ様。
そんなときもあるよね。
「自分はダメだ」ってつい思ってしまったんだね。

確かにこっちにも失敗はあるけど、
いくらなんでもあれほどののしることはないと思うな。

あれだけ言われると、凹んじゃうよね。
落ち込みたい気持ちもある中で、
よくもちこたえて残りの仕事に集中できていたのはすごいよ。

=========


みたいな感じで、書いてみてください。


③ははじめは慣れてないので
書きづらいかもしれません。

重要なのは、
徹底して「親しい他人」の立ち位置で書くこと。


「自分が自分に声をかける」では
どうしても自分を責めてしまうからです。

自分を否定するような文言は
入れないように気をつけましょう。


思いやりのある親友からあなたに
手紙が送られてきたイメージで
書いていってください。


「もし、あなたの親友が
あなたと同じように落ち込んでいるとしたら、
どんな言葉をかけるだろうか?」

を想像してもらうと
書きやすくなるかもしれません。


最後に書き上げた③を
ゆっくり味わうように読みます。


このようにして現状を肯定することで
癒しが生まれます。

ウォーキング

ウォーキングと聞いて
「なんだそんなことか」
って思われたあなた。

歩くことをあなどってはいけません。


歩くことは随分と前から
うつ症状の改善に効果があると
言われています。


僕もツラかった日々に
歩くことだけは続けていました。

いま思い返せば
バカのひとつ覚えのように
毎日歩いていたことが

さらに悪い状態にならずに
済んだのだと思えます。


緑や自然にふれて
フレッシュな空気を吸うことが

健康にとても大切だと
世界的に認められています。


毎日15分程度、
家の近所をウォーキングして
フレッシュな空気を吸って帰ってくる…

それをするだけでも効果があります。


頑張りすぎる人は
いきなり長い距離のウォーキングを
毎日やろうとします。

そして、できなかったときに
ふがいない自分を責めて
やめてしまうことが起きやすいです。


まずは、
週のうち半分くらいにするなど

ハードルを低めにして
少しでも長く続けられるように
していきましょう。


ウォーキングをすると
「幸せホルモン」とよばれる
セロトニンの分泌が
上昇することが知られています。


セロトニンが分泌されることで
警戒モードがおさまって
精神的に安定していくことができます。


ウォーキングをするときのコツは
地面を踏み締めながら歩く
ということ。


しっかりと地に足がついている
大地に支えられている安心感を

感じられることもまた
こころをおだやかにしてくれるでしょう。

 

今とてもツライなら…

今書いたものをやれないくらい
からだとココロが疲れているなら
とにかく休むようにしてください。


スマホの電源を切り

しっかり食事をとって

お風呂にゆっくり浸かって
からだをあたためて

おふとんで寝るようにしてください。


じゅうぶんに睡眠がとれていないことが

生きづらさをさらに強くさせる
原因になっていることがよくあります。


「思い切って18時間くらい寝たら

しんどさがかなり減って楽になりました!」

と言ってくださった
クライエントさんもいらっしゃいました。


休むことは人によっては

すこし勇気のいることかもしれませんね。

でも、
これからあと何十年つづく人生を考えると
その中のほんのひとときを
休むことに使ったとしても

誰もあなたを責めることはありません。


僕は専門家としてあなたのことが心配です。

少しでもあなたが楽になるように
休むことをしてみてくださいね。

 

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