自分の名前を好きになれないあなたに贈る3ステップ

 

僕が自分の名前を好きになれない長いトンネルに入ってしまったのは3歳の春でした。
今でこそ肯定的に受け入れることができていますが、それまでは、フルネームで自己紹介をする時がほんとに苦痛で苦痛で…
 
例えば、高校1年の自己紹介をする場面でも、
 
「はじめまして……どい…つよしです」
 
という感じになってしまっていました。
 
堂々と自己紹介できる人がどんなにまぶしくかがやいて見えたことか…
いつも羨ましく思っていました。
 

この記事で伝えたいこと

カウンセラーの仕事をはじめて、僕のように自分の名前を好きになれないと話すアダルトチルドレンの人が結構いることを知りました。

その理由としては、

  • 名前でいじめにあったから
  • 毒親がつけた名前だから
  • 名前と過去のツライ記憶が結びついているから
  • 名前にまつわる逸話に愛情を感じられなかったから

などがあります。

 

自己紹介だけでなく、名前を呼ばれたり書いたりする時にも不快な気持ちになる…

ほんとうにしんどいですよね。

 

名前を変えたいと思っても、手続きにとても手間がかかるし、申請が却下されることも珍しくないので、現実には難しい。

簡単に名前を変えられないのはわかっているけど、やっぱりツライ…

 

なんとかなるのならなんとかしたい!

 

と思っている人も多いと思います。

 

そんな人に向けて、自分の名前を肯定的に受け入れられるようになる記事を書きました。

この記事で紹介する、3ステップを実践することで、誰でも自分の名前を「いいね」って思えるようになります。

実際に僕もこの方法で、幼少期からイヤで仕方のなかった自分の名前が「いいね」って思えるようになりました。

記事前半では僕の体験談を、後半では実践方法を解説していきます。

 

また、自分の名前を好きになることで自信を持てる効果もあるので、自分の名前についてそこまで意識してなかったという人もぜひ最後まで読んでくださいね。

幼稚園でのいじめから名前がキライに

僕は「つよし」という名前がほんとうにイヤでした。
そうなったきっかけは幼稚園でのいじめ。

いじめっ子にいつも泣かされては「どいよわし〜 なきむしよわし〜」と言われていました。

「つよしって名前を変えたい」

と親に言ったら、

 

「天満宮の宮司さんがつけてくださった名前だから そんなこと言ったらいかん!」

と叱られてしまい…

 

「この名前はずっと変わることはないんだ」

と、とても落胆したことを今でも覚えています…

 

小学生になってからも、相変わらず「よわし」と言われることは続き、「全然つよくないのになんでつよしなの?」と言われたりして、屈辱を味わいました。

 

「欲しくてその名前になったんじゃないのに…」

と思うたび、涙がポロリ…

 

だから、最近まで自己紹介で名前を言うのがほんとに苦痛で、「つよし」と言った途端に相手にからかわれないか、いつも気にしていました。

 

「下のお名前は?」と聞かれた時には、不安と緊張が一気に高まり、しどろもどろに…

 

名前を言うことでのストレスを感じ、その一方で、

 

「なんで名前を言うくらいで、そんなになるの!」

 

と自分を責めてしまって、余計にツライ気持ちになるのでした。

名前の解釈を変え、もう「よわし」ではない!

そんなある日、参加したワークショップで冒頭でお話しした3ステップを習い、それを実践したところ、名前に対する気持ちが180度変わったんです。

自分の名前に新しく自分なりの解釈をしたことで、「つよし」はストレスを与えるものから、背中を押してくれるものに変わりました。

どんなふうな解釈になったのかは後半部分に書きますが、「つよし→よわし」と脳内で強制変換が起きていたのが、みるみる治っていったんです。

 

それはまるで僕自身が新しく生まれ変わったかのような感覚。

 

もちろん、すぐにスッキリ変わったわけではなく、時には「よわしー」と言ういじめっ子の声がフラッシュバックしてくることも。

でも、コツコツ実践を続けるうちに、だんだんと自分の新しい解釈が板についてきて、

 

「どいつよしです」

 

以前よりも自信を持って名前を言うことができるようになりました。

自分の名前を「いいね」って思える3ステップの解説

では、どのようにしてやっていくのか?

ここからは、3ステップをひとつずつ解説していきますね。

ステップ1

自分の名前の漢字の成り立ちと意味を調べます。

インターネットで「漢字の意味 ◯」と検索すると簡単に調べることができます。

 

ひとつの漢字には複数の意味がありますが、自分が「これいいな!」って思うものを選ぶのがポイントです。

 

ひとつのサイトで調べるよりも、検索結果で表示されたいくつかのサイトをご覧になって、その中から選ぶことをオススメします。

 

例として僕の名前でお見せしますね。

 

僕は苗字との組み合わせでやっています。下の名前だけでも悪くないのですが、苗字と組み合わせる方が解釈の幅が広がって、自分を元気にしてくれるような表現にしやすいというメリットがあります。

 

【土居 剛】

①《土》

「土の神を祭る為に柱状に固めた土」の象形から「つち」を意味する「土」という漢字が成り立っている。

※古来から日本人は、土に神が宿っていると信じ、信仰の(崇める)対象としてきた。現在でも「家」を建てる前には、その土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る為に地鎮祭が行われている。

 

②《居》

いる。おる。腰を下ろす。座る。落ち着けて住む。

「腰掛ける人」の象形と「固いかぶと」の象形(「古い」意味だが、ここでは「固(コ)」に通じ(同じ読みを持つ「固」と同じ意味を持つようになって)、「しっかりする」の意味)から、しっかり座るを意味し、そこから、「いる」を意味する「居」という漢字が成り立った。

 

③《剛》

断ち切る。意志(成し遂げようとする気持ち)が強い。困難に打ち勝つ力を持つ人。

「岡」が「かたい」の意味と「ごう」とかわって読み方をしめし、刀をしめす「刂」と合わせて「硬くて強い刀」を表す字。

ステップ2

選んだ意味から自分だけの解釈を作っていきます。

誰かに評価してもらうわけではない、自分だけの解釈なので、納得のいくポジティブなものにするのがポイント。

 

僕の場合だと

心理カウンセラー土居剛の自分の名前の自己解釈は…

 

《神様とともに居て、どんな困難にも打ち勝つ力を持って人々の悩みや苦しみを断ち切っていく》

 

となりました。

自分で言うのもなんですが正直、かなり気に入っています!(笑)

 

このステップをやってみてわかったことですが、「つよし」が嫌と思っていたころは、

つよし=外面の強さ

というイメージで、「ケンカが強くないといけない」などといったを自分に課してしまっていましたが、

 

そうではなく、

「困難に打ち勝つ」

という内面の強さなんだなと、スッと腑に落ちたんです。

ステップ3

最後に、新しい名前の解釈を付箋や紙に書いて目につくところに貼り、いつでも見えるようにします。

パソコンの画面、デスクの上、冷蔵庫やトイレのドアなどがオススメです。

 

これが意外に重要なポイント。

なぜかというと、これまでに積み上げられた自分の名前に対するネガティブな想いはけっこう強力なので、解釈を変えた瞬間は「いいね」って思えたとしても、時間が経つにつれて元に戻っていってしまうから。

それを防ぐ為に、繰り返し目にしたり声に出して「いいね」って思える回数を増やすことで、ネガティブな想いを書き換えていく必要があります。

コツコツと地道なやり方ではありますが、続けていくと、自分自身を認めてあげているようなあたたかい気持ちや、前向きな気持ちを実感していただけると思います。

あなたも自分の名前を大切に扱う時間を

僕がこの3ステップをやってみての感想は、はじめて自分の名前を大切に扱えた時間だったということ。

 

ひとつひとつの漢字の意味を調べて、新しい解釈を付けるプロセスは、まるで、生まれてくる我が子の名前を真剣に考える親のような感覚でした。

そして、自分自身に思いやりを向けられた時間でもあったなって思います。

自分で考えた新しい解釈なだけに、今では愛着が湧いてきています。

 

でも、もしかすると、

 

「いくら名前の解釈は変えられても、親は変えられないし、幼少期に受けた心の傷を完全に癒すことってできませんよね…?」

 

などと思われたかもしれません。

 

確かに親を変えることはできないし、心の傷を癒すにはカウンセリングが必要な場合もあります。

僕も名前の解釈を変えるだけで、ACの生きづらさのすべてが解消していくのは難しいと思っています。

 

ですが、今回お伝えした3ステップのように、自分ができることからポジティブなものへ少しずつ変えていくことで、今までよりも楽になっていくことは可能だと信じています。

なので、まずは、頭で考えるよりこのブログに書いてある通りにやって、あなたの名前を大切に扱う時間を体験してみてください。

 

この記事がお役に立てれば嬉しいです^^。

 

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