なぜリラックスすると雑念や嫌な感じが出てくるのか?

マインドフルネスや呼吸法、からだを緩めるボディワークなどのからだがリラックスするエクササイズは、健康的なメンタルヘルスを実現していくにはとても効果のあるものです。

僕のカウンセリングでも使っています。

 

その一方で、過去の記憶のフラッシュバックが起きそうでできないとか、実際に起きてしまってしんどい体験をした、という人や、

いつも雑念が邪魔をして、まったく効果を感じられないというアダルトチルドレンの人がけっこうおられます。

 

そして、そういうふうになってしまう自分を責めてしまってさらに苦しくなってしまう…
それはほんとうに辛いですよね…

 

このブログでは、マインドフルネスや呼吸法、あとはからだを緩めるボディワークをやった時に、なぜ、雑念や嫌な感じが出てくるのか?

ということについてお話しします。

 

この記事で伝えたいこと

この記事を読んでいただくと、からだがリラックスした時に雑念や嫌な感じが出てくるメカニズムがわかります。

これは人間みんなに備わっているものなので、できない自分が悪いんだと思わなくてもよくなります。

 

また、対処法も一緒にお伝えしていきますので、今のあなたの状態に合わせたやり方で、マインドフルネス、呼吸法、からだを緩めるボディワークなどができるようになっていきます。

ACの人でなくても、これからマインドフルネスなどに取り組もうとされる人、なかなかうまくできない人にも役に立つ情報ですので、ぜひ、最後まで読んでくださいね。

 

では、さっそく参りましょう。

 

脳の視点とからだの感じの視点で説明します

からだがリラックスした時に雑念や嫌な感じが出てくるメカニズムは、脳の視点とからだの感じの視点と二つのパターンで説明できますので、順番にお話ししますね。

 

脳の中で起きていること

まずは、脳のメカニズムからお伝えしていきますね。
以下の画像をご覧ください。

 

僕が描いた脳の絵です。

左側に前頭前野、中央やや下あたりに海馬と扁桃体っていうのがありまよね。

海馬は記憶を司るところで扁桃体は感情を司る部分と言われています。

 

普段、私たちが生活している時は前頭前野が積極的に働いています。

この時には、海馬や扁桃体の活動っていうのが抑制されているんですね。

前頭前野でフタをされているイメージです。

 

それが、マインドフルネスや呼吸法、体を緩めるボディーワークをやっていくと、前頭前野がリラックスモードになっていくんです。

そうすると少し機能が低下します。

 

寝入りの状態に近くなるとも言いますし、専門的に言うとデフォルトネットワークモードといいます。

朝起きた時とかご飯を食べた時、お風呂に入っている時とか、そういう頭が働いていない…

 

ぼおおおおおおおおおおお・・・

 

っとしている時にデフォルトネットワークモードになっていることが多いのだそうです。

 

前頭前野の機能が低下すると、海馬や扁桃体を抑えていたフタが緩みます。

そうすると、雑念とか嫌な感じ、過去の記憶であったりとかっていうのが出てきてしまうんですね。

例えば、「お腹がすいたなぁ」とか「集中できないなぁ」とか、いろんな未解決の今週起こったストレスな出来事とか、ふとした瞬間の嫌な思い出とか、そういうのが意識化に上がってきます。

 

 

そうなると、意識化に上がってきたものはどうしても気になりますので、呼吸に集中できなくなったりとか、嫌な感じに入り込んでしまってしんどくなったりということが起こるのです。

それで、これは人間みんなが持っているメカニズムでもあるので、 あなただけがそういうふうになっているということではありません。

ここはとても大事なところです。

 

人間みんなが持っているので、もちろん、僕にもあります。

 

うまくいかなかったこととか平気で意識下にでてきて「うわー」って頭を掻きむしりたくなることもありますし、

ムフフな雑念が出てくると思わずその中に浸ってしまうこともあります。

 

あなたのやり方が悪いとか意思が弱いとかではないので、安心してくださいね。

 

以上が、脳のメカニズムのお話でした。

 

からだの中で起きていること

次は、マインドフルネスや呼吸法、身体を緩めるボディワークをやった時に雑念や嫌な感じが出てくることについて、からだのメカニズムでお話ししたいと思います。

 

脳のメカニズムを話しすると、「 言ってることはわかりましたが、私はからだから嫌な感じが湧き出てくるように感じているんです」と言われる人も少なくありません。

そういう感覚をもたれるのも間違いではありません。

ソマティック・セラピーでは、体が器になって雑念とか嫌な感じとかをおさめているという考え方をします。

 

普段私たちは、ある程度からだを緊張させて過ごしていますよね。

緊張させて力が入っている状態にすることで、雑念や嫌な感じをからだの内側におさめることができているんですよね。

過去のツライ体験が強くある人や心に傷を負っている人は特に、からだにクッと力を入れて、嫌な感じが外に出てこないようにしていることが多いです。

 

 

それが、リラックスすることで、体の緊張が解けて筋肉が緩みます。

そうすると、からだの内側に収めていたものが湧き出てきてしまうんですね。

 

 

脳にせよ、からだにせよ、リラックスすることによって、雑念や嫌な感じが出てくるのは、人間に最初から備わっているものであるので、あなたが悪い訳ではない、ということを重ねてお伝えしますね。

 

また、雑念や嫌な感じなどが出てくるということは、ある意味でリラックスさせる手法がうまくいっていると言えます。

だから、まったくできていないわけではないんですよね。

 

どうですか?
ここまで読んで少し気持ちが楽になってきてしませんか?

 

雑念や嫌な感じへの対処法

じゃ、雑念や嫌な感じが出てきた時にどうすればいいのか?
ということになりますよね。

理想的なのは、出てきたときに「あ、そういうのがあるんだね」といったん受け止めて、呼吸とか、からだの感じに注意を戻す。
というようにすることです。

 

 

でも、やりはじめの頃はそれが難しい人もいますし、出てきたものが受け止めきれないものだった場合もあるでしょう。

そういった時は、一旦エクササイズを中断して、目を開けて立ち上がったり、からだを動かしたり、普段の生活に戻るようにしてください。

そうすることによって、前頭前野が働きはじめるので、フタがしまっていきます。

 

アロマをかぐ、ぬいぐるみなどの肌触りのよいものに触れて、心地よい刺激によって注意をそちらに逸らすというのも効果があります。

 

マインドフルネスも呼吸法も、からだを緩めるボディワークも練習が必要なものなので、最初からうまくできなくて大丈夫です。

初めから長くやろうとせずに、短い時間から少しずつやっていくことが大事です。

出てくる雑念や嫌な感じも、はじめから全部受け止められなくて大丈夫です。

やっていくうちに、気がついたら、雑念や嫌な感じを受け止められるようになっていたということになっていきます。

 

無理をせずに、受け止めきれない時は、エクササイズを一旦中止して、立ち上がったり、からだを動かしたりするようにしてくださいね。

少しずつやっていくことが、意外と近道になるんですよ。
焦らずに、やっていきましょう。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

この記事では、マインドフルネスや呼吸法、からだを緩めるボディワークをやった時に、「なぜ雑念や嫌な感じが出てくるのか?」

ということについて、脳のメカニズム、からだのメカニズムの2つの視点からお話しして、対処法もお伝えしました。

 

あなたが、これからからだをリラックスさせるエクササイズに取り組んでいかれる際の助けになったら嬉しいです。

では、次回のブログまで、あなたの心と身体をお大事にお過ごしください。

 

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