攻撃的な毒親への対処法5選

 

僕のところにカウンセリングに来られる人には、親からの支配や暴言を幼少期から受け続け、心に傷を負いながらもなんとか生きてこられた人が少なくありません。

 

子どもにとっては一番受け入れてもらいたい存在、理解してもらいたい存在から、長い間にわたってそのようにされてきたというのは、ほんとうに悲しいですよね…

 

大人になってくると、からだも大きくなり、知恵も力もついてきます。
親と対等に向き合えるはずだと頭ではわかっていても、いざ、親を目の前にすると萎縮してしまったり、昔と変わらない力関係のコミュニケーションになってしまったり…

 

いつまでも状況を変えることのできない自分を責めて、よけいにしんどくなっている人もいらっしゃいます。

 

このブログでは、そのような人に向けて、今すぐに実践できる対処法や考え方をお伝えしていきます。
そして、親との関係性における困りごとや悩みごとを軽減させていくことを目指します。

 

それでは、さっそく参りましょう。

 

物理的に距離をとる

もっとも理想なのは、住む場所を別にすることです。
一緒に住んでいる場合は、どうしてもコミュニケーションが生じてしまいますから。


でも、そうはいっても現在、親と一緒に住んでいるという人もいらっしゃるでしょう。
24時間ずっと距離を取ることは難しいかもしれませんが、意図的に親と距離をおく時間をつくってみることをオススメします。


自分の部屋があるのであればそこで過ごす時間を1分でも増やす。

トイレやお風呂の時間をいつもより1分でも長めにするのもいいですね。

できることなら近場でいいので外出もオススメ。


親と離れている時間は、無料動画講座でお伝えしているエクササイズをしたり、あなたが好きなことやホッとできることをやるようにして、頭の中も親と距離をとる。


今いる環境から親を取り除くことはできなくても、親とコミュニケーションを取る時間を減らし、親と関わっていない時間を充実させることはできます。

 

親の心理を理解する

攻撃的な毒親の元で育った子どもは、親とのコミュニケーションの中で

「わたしはダメな人間だ」

「親の機嫌が悪いのはわたしが悪いからだ」

という恥の感情や、

「人の顔色や口調の変化が怖い」

「誰とも安心して付き合えない」

という恐怖の感情を植え込まれています。

 

こういう感情を抱えてしまうのは、攻撃的な親のもとで育った人たちに多いです。


ちなみに、

 

子どもの心に傷を負わせるような支配や暴言は心理的虐待です!

あ、ついアツくなって言っちゃった…

 

ちょっと呼吸を整えますね

 

 

さて、気を取り直して…

 

親としては支配しつづけることで、自分のしてきたことは正しいのだ、と安心したいのです。
たとえそれが、家から一歩外に出たら大きな誤ちであってもです。


虐待がエスカレートしていくのは、「これは虐待ではない、しつけなのだ」と正当化し続けようとするからです。
自分に非があるということを認められないので、すべてを子どものあなたのせいにしてしまおうとするのです。


そしてもう一つ、


親自身も自分の親から同じような関わりをされていることがよくあります。


自分の親から受けた子育ての仕方しか知らないので、それをそのまま自分の子どもにやってしまう、


ということや、


自分が受けた関わりを、子どもにも経験させることによって、自分の育ってきた歴史を正しいものとしたい、


という思いや、


親(あなたから見ると祖母)から攻撃され続けたダメな子どもの自分と、あなたの姿が重なって、過去の記憶がフラッシュバックし、一気に過覚醒になって怒りの感情が沸き起こる


ということがあります。


攻撃的な親も実は、自分の見たくない部分からひたすら目を逸らし続ける、傷ついた弱い心の持ち主なのです。


親の心理がわかって、

「あぁ、この人は自分の非を認められないから、わたしのせいにしようとしてるんだな。」

とか

「この人も心に深い傷を負っていて、それが癒されてないからわたしを攻撃して安心しようとしているんだな。」

って思えたら、親の言動をそのままダイレクトに受け取らなくて済むようになります。

落ち着いた対応を考えられるようにもなっていきますよ。


ただ、そんな親を無理して受け入れようとか、なんとか助けてあげようとかはしなくていいので、ついつい親のために何かしてあげたくなる人は気をつけてくださいね。

 

親は妖怪に取り憑かれていると思う

そうとは言え、自分の親をそんなふうに見るのがツラかったり、罪悪感があったりしてできないという人もいるでしょう。


そんな時は、

 

親は「コキオロシー」っていう妖怪に取り憑かれているからそうなっているんだ

 

と思ってみるのはいかがでしょうか。


あ、また土居さんが変なこと言い出したな

って思いませんでしたか?


これは外在化という心理療法のテクニックを用いた、めっちゃ真面目なものなのですよ。


親が悪いのではなく、

親に取り憑いている妖怪が悪い

という立場をとります。


一番わかりやすいたとえは、アニメの『妖怪ウォッチ』です。
妖怪に取り憑かれた人が、様々なトラブルを巻き起こしますよね。

あれと同じイメージです。

 

「コキオロシー」は適当にあなたのお気に入りの名前に変えてくださいね。
あわせてどんな姿なのかもイメージして紙に書いてみましょう。

ちなみに僕が想像するコキオロシーは怪獣ヘドラみたいなおどろおどろしい姿をしていました。笑

 

※出典:pixiv by G.N.A


お〜〜怖っ!!

 

親に取り憑いた妖怪が、親に暴言を吐かせて自分を苦しめようとしている、
と捉えることで親を悪く思うことは避けられます。

親の言動をそのままダイレクトに受け取らなくて済むようにもなります。

 

親を変えようとしない、親に期待しない

これを読んでいるあなたは、よくよくご存じだとは思いますが、攻撃性の強い毒親は自分から変わろうとする気がほとんどありません。

 

子どもの心の傷を察知したり、何か衝撃的な出来事がきっかけで、本気で変わろうと努力される人もいますが、そうでもない限り変わることは難しい。

 

人は自分の嫌な部分を見るのは避けたい生き物です。

 

これは人類みんなに言えることです。

 

そのうえで、攻撃的な親はその想いがめっちゃ強いのです。

自分の非を認めたくないから、子どもを攻撃するのです。

正当であることをアピールし、支配するのです。

 

そのようなガッチガチのいつでも臨戦態勢の親に、武装解除を期待しても無意味なのはわかりますよね。

 

 

だから、親に変わってもらおうと期待しても、結果的に裏切られることばかりになりがちです。

 

また、力ずくで変えようとすると対立が起きます。

あなたもエネルギーをすり減らすことになるし、オススメできません。

 

サポートを得る

あなたが孤立しないこと。
これはとても大切なことです。

 

攻撃性の強い毒親は、基本的に外の世界とのつながりを持ちたがりません。

人も信頼していません。

自分に非があることがバレるのが怖いというのもあります。


だから、子どものあなたに自分の考えを強要し、狭い世界の中に閉じ込めようとするのです。


もしかすると、度重なる攻撃で傷ついたあなたも、いったい誰を信じればいいのかわからなくなっていたり、他人を恐れるようになってしまっているかもしれませんね…


でも、実際には世の中には、心から信頼できる、親切な人がたくさんいます。

僕も昔、福祉の世界で働いていましたので、そのような心の優しい人たちをたくさん見てきました。


他人の顔色が気になったり、緊張したりする人ほど、勇気のいることにはなりますが、外の世界の人にサポートを求めてみてください。

 

サポートを求める先としては、

 

・同じような境遇で育ってきた人たちが集まる自助グループ

・お住まいの地域の女性相談支援センター

・子育て中であれば地域の子育て支援センター

・いのちの電話

・SNS相談

・カウンセリングルーム(柳樹含む)


などがあります。


この中でもSNS相談はいちばんハードルが低く、つながりやすいツールです。

SNS相談からはじめて、慣れてきたら他のところとつながっていくようにしてみてもいいかもしれませんね。

相談先はこちらに詳しく書かれています。

https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/


そして、あなたのことを親身にサポートしてくれる人や場所と出会えたら、そのまま関係をなるべく維持して、豊かにできるように努めましょう。

 

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